心に伝わることが「体で覚えさせる」ということだ。

親愛なるあなたへ

僕は頭ごなしに怒るのが嫌いです。

「体で覚えさせる」というのは頭ごなしに怒るのと同等で捉えられがちですが全く違います。

頭ごなしは単なる洗脳です。

怒鳴り声を受けると、脊髄が「危ない」と感知して脳を経由せずにそのまま行動に移すのです。

熱いものを触ったときにとっさに手を引っ込めるのと一緒です。

体で覚えるというのは、心が欲している状態です。

「学びたい」という欲求です。

理屈ではなく「楽しい」「かっこいい」「素敵」と思うことです。

脳を経由して、最終的に心が突き動かしているのです。

頭ごなしは脳に到達する前に脊髄の時点で情報を返してしまっています。

外からの情報が脊髄を通って脳を経由して心まで到達してから行動としてリターンバックするのが、成長するということです。

直感は直接心に響きます。

ただ脳を経由しているという意識がないだけです。

脳を経由しない洗脳と、経由する成長を区別することです。

相手を成長させたいのであれば、頭ごなしの説教をやめて相手の欲求をくすぐることです。

それは、自分が成長し、自分が一番に楽しむということです。

部下はワクワクしているリーダーを見ることで成長するのです。

ワクワクしている姿を見せると全体がたるむから喝を入れねば、と気負いこんでいるリーダーがいっぱいいます。

厳しくすることも大切です。

でも、厳しくするところとワクワクするところをワザと重ねる必要はないのです。

全体がたるむのは、リーダーがたるんでいるだけです。

ワクワクしているリーダーを追っている部下は、決してたるみません。

頭ごなしに叱って「どうして言うことを聞かないのだろう」と悩む前に、自分がワクワクしてみよう。

by You