人は気が満ちると自然に夢を持つ。

親愛なるあなたへ

世の中には目に見えない力で影響することが山のようにあります。

今の科学では証明できませんが、実在しているのです。

「気」という概念は、武道でも使われます。

弓道をやっている僕の友人が興味深いことを言っていました。

弓道は矢を的に当てるのが目的です。

試合のときには、当てよう、当てようという意思が働きます。

「でも、本質は違うんだ。弓を引いているときは、無心なんだよね」

矢を的に当てようとしません。

ただ無心に矢を放つ直前まで持っていくのです。

弓と矢の周りには気がまわっています。

その気が満ちると、矢は的に向かって飛んでいきます。

自分の意思で放していません。

「当てるんじゃなくて、矢が的に当たるような弾道を描いて勝手に飛んでいくんだわ」

衝撃を受けました。

勝手に的に向かって飛んでいくというのは、こちらからアプローチしていないということです。

どちらかというと、向こう側から引っ張られているイメージなのです。

日本古来から伝わる武道という世界にも、異界に敏感になる歴史が連綿と受け継がれているのです。

人が夢を持つのも同じです。

夢がないという人は、神様から夢が与えられなかったのではありません。

自分が夢を持つ能力がないワケでもありません。

まだその時期が来ていないだけです。

僕は夢を持つ素晴らしさを伝えていますけれども、焦らすつもりは全くありません。

自分には夢にアプローチする力がないんだとガッカリすることはないのです。

それは、その人が夢を持つ気がまだ満ちていないということです。

気が満ちれば、人は自然に夢を持ちます。

夢がないんですと悩むことはありません。

あなたがこれまでの人生を通して満たしてきた気をさらに磨いていくことで、神様からのメッセージにより近づくことができるのです。

by You