親愛なるあなたへ
今から、少し不思議な話をしたいと思います。
全然信じる必要はないですし、筆者自身も何を言ってるのかさっぱり分かっておりません。
それくらい変な話である。
この世は実は楽である、という話です。
この世は地獄だと言います。
自分の思いと裏腹にあらゆることが上手くいかない。
体があるから健康に気を付けなければならない。
怪我もある、病気もある、生まれ持ったものもある。
生命を維持するための食欲が、睡眠欲が、性欲が人間を縛り付ける。
本当に人間嫌いになってしまう人っているのです。
三次元という物質世界に肉体を持って存在することへの疑念。
もし、今自分の思ったことが叶うならこれほど素晴らしいことはない。
あらゆる物質的・肉体的制約を乗り越え、カツ丼と思えばカツ丼が出てきて、いい女と思えば素敵な女性に出会える。
自分の想いが瞬時に叶ったらどんなに素晴らしいことだろう。
ほとんどの人はこういう世界を妄想してます。
ところでなんですが、人間が死にますと魂という形になってあちらの世界へ行く。
行きつく先は想念の世界です。
そこでは想ったことが瞬時に叶います。
カツ丼と思えばカツ丼が出てきます。
いい女と思えばいい女が出てきます。
我々がこの地上で妄想していたユートピアが実現された世界である。
ところがですね、ここが「あの世」の面白いところなのです。
瞬時に叶うのは実は自分だけではない。
相手もいます。
自分がいて、相手がいる。
いい女と願っていい女が出てきても、相手の女が嫌だと思ったらそれが瞬時に叶うのですよ。
あらゆるものが意識を持ち、それぞれの意識がすべて瞬時に叶うのです。
あの世と言っても喧嘩もあります、イジメもあります。
そういうのを地獄と呼ぶのかもしれませんけど、この人間界でも喧嘩やイジメがあると傷つきますよね。
肉体的にも、そして何より心が傷つく。
そういうのがあの世では瞬時に叶う。
想念を浴びるって大変なんです。
この世でも本当にひどいところはあるのですけど、それでも距離を置いて逃げてしまえばある程度は心も何とかなるのです。
ただ、向こうには距離の概念もない、時間の概念もない。
防御の方法が自分の意思の強さしかないのです。
それを思えば、この世は肉体がガードしてくれている。
三次元の世界が距離や時間や、間を仕切る物質を提供してくれる。
今本当に苦しい人もいると思います。
僕自身も色んな経験をしてそれはよく分かるのです。
ただ、下には下が、もっとすごいところがあるのだと思うと、この世はまだ楽勝楽勝。
辛さや苦しみは当人しか決して分かるものではない。
そうなのですけど、それでも是非、こういう風に考えていただければと思います。
by You