エネルギー勾配。

親愛なるあなたへ

もう一つエネルギーのお話をしたいと思います。

少し難しくなるかもしれません。

エネルギーは高いところから低いところに流れる、と言う原則があります。

そしてこれが不思議なのですが、エネルギーの「総量」ということではなくて、その「優位性」が重要になってくるのである。

はちきれんばかりのエネルギーがあっても、その優位性が低いところにあると、エネルギー自体は「エネルギーの少ない優位性が高い方」に流れてしまいます。

世の中のほとんどの人はこれで苦しんでいるのですけれど、その仕組みを解き明かすところから始めるといいのではないでしょうか。

私は何事も「まずは自分だよ」という考え方をしています。

ですからこの記事全体をとっても非常に自分勝手なところがありますし、一歩間違えば「他人を全く顧みない自己中が最大の美徳」になってしまうので伝え方が難しいところではあるのですが、簡単にいうと「自らのエネルギーの優位性を高める」ということです。

分かりやすい例でいうと、「成功と友情とどちらが大切か」というと、極端な話になってしまうのですが、「成功が先」で「友情は後」、というのが答えになります。

もちろん、私も今までの親友と関係を続けるための努力はしていますし、過去の記事にも書いているように心を開ける友人の存在は人生で最も大切なものの一つです。

そして本物の友情には損得勘定が全くありません。

これは今でも確かなことだと思っています。

ところが、成功していく多くの人は昔から成功者なのではなくて、必ずどこかで考え方を「転換」させています。

ですから親友やどんなに絆の深かった関係であったとしても、それは「転換させる前」に仲良くなったのですから、どこかで当然波長が合わなくなる時期を経験しているのです。

そのときに、「友達だから」というものを前に持ってくると「エネルギーの優位性」がそちらにとられてしまう。

自分と相手とどちらがいい悪い、ということではありません。

相手は相手の観念に絶対的な確信を得ているし、こちらはこちらで絶対的な確信を得ています。

宇宙的な話をしてしまうと、その両方共が正しく、現実となります。

ですから「友達だから」と相手の波長に合わせたり、相手に気兼ねしてしまうと、こちらがいくらエネルギーの「総量」があふれていても、それが向こうに流れてしまう。

その流れたものが相手の役に立てばいいのですが、これが不思議と役立たない。

ただ「流れ出るだけ」なのです。

「富源者」という概念でも過去に説明したことがあります。

それが正当な理由も書いてあります。

お金持ちは、まず自分が豊かになってから周りに与える。

この世に無限にある富を自らゼロから作り出し、それから周りに与える。

富の作り出し方を知らない貧乏人が可哀そうだ、と思ってお金持ちになる人はいません。

お金を周りに与えてから自分が豊かになるのは、このエネルギー勾配則から不可能なことなのです。

成功やお金だけではなく、人間の心や幸せについてもそうです。

世の中の道徳論は幸せのために役に立たない。

幸せになるためには、「どこにエネルギーの優位性を置くか」ということです。

by You