脳の三層構造。

親愛なるあなたへ

現代では、人間の脳はシナプスがどうだ、βエンドルフィンがどうだ、前頭連合野がどうだというムズカシイ理論になっているのですが、筆者流のカンタンな構造論があります。

実は、人間の脳は「三層構造」でできています。

一番下に「哺乳類の脳」、次に「猿の脳」、そして一番上に「人間の脳」という構造になっています。

「哺乳類の脳」は、生き残りたい・お腹いっぱい食べたい・子孫を残したいという「本能」をつかさどります。

「猿の脳」は、まず成り立ちをお話ししますと、もともと全ての動物は外敵から身を守り生き延びるための攻撃性、上に書いた「本能」を持っていましたが、お猿さんは「木の上」という外敵がいない環境を手に入れたため、その本能を向けるべき矛先を失ってしまったので、今度は同類同士で争うようになりました。

縄張りということですね。

これに困り果てた脳は、ある程度協力するために、お互いに認め合う「認知」という機能を発展させてきました。

これが「社会性」です。

猿の脳で社会性ができてきた。

そして最後に、「人間の脳」。

これは説明するまでもなく、今私たちがしているような、社会性を超えた遥かに複雑な思考です。

もちろん、哺乳類の脳も、猿の脳も、人間の脳も、進化の過程でいくつもの段階がありますが、ざっくり分けるとこんなところになるでしょうか。

人類誕生の由来にはいくつもあり、ここでは一応テッパンの進化論をベースにするとこういう表現方法が納得いきます、という説明の仕方になっています。

何を言いたいのかというと、私が「欲」を大切にしよう、肯定しようとひたすら書いてる理由がここにあります。

人間の脳みそは歯車みたいなもので、一番下から順番に動かさないと円滑に動かないようになっています。

何かしようとするとき、いきなり「人間の脳」を動かして、立派なことを言ったりする人もいますけれど、それは一番上の歯車を急に動かすようなもので、なかなかうまく回りません。

脳みそは、「お金持ちになるんだ」「いいクルマに乗るんだ」「有名になるんだ」「女にモテるんだ」という欲の段階、一番下にある「本能」を動かさないと、全体が上手く回らないような仕組みになっているのです。

だから、哺乳類の脳とも上手くやって、全体が不調和を起こさないような使い方が一番間違いない方法だ、ということですね。

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