水面下のバブル時代。

親愛なるあなたへ

バブル世代とはジュリアナ東京のお立ち台で華やかに踊っていた時期の話・・・で終わればよかったのですがそうではなさそう。

要するにバブルとは、少ししか価値のないものを「たくさん価値があるように見せかけて」お金を回し、それを消費しようとした結果「実際は価値がない」から崩壊した、というものです。

簡単に言うとケーキが一切れしかないのに二階建ての大そうな箱に入れ、「パーティーするから参加費一人5000円ね」と100人集めて、集まった50万をパッと使った後に「さあ、ケーキ食わせろ」とお客が箱を開けて大激怒、「金返せ」と、こうなったのであります。

日本の政府が今借金だらけなのは、国が「創造した価値以上のものを消費しようとしてきたから」です。

それは何度も書いている、戦後「1を100にする能力」を伸ばして復興した結果、「ゼロから1を生み出す能力」を見過ごしてしまった。

もちろん「1を100にする能力」のおかげで私たちは豊かになったのですが、今度はそれで通用しない時代に入ったにも関わらず対策が後手後手に回っているから。

中国や東南アジアなど、経済圏が世界に展開する中で、日本の中で作る価値が減ってきていることにひたすら目をつぶってきた。

価値が減ってきているのに、経済の発展と人間の欲望によりそれ以上のものを消費しようとしている。

これが今の日本の現状です。

ただ、政府が悪いのではなく、私たち日本国民のお金と経済に対する「民度」の問題で、政治家がそれを実現しているだけの話。

我々が「もっと消費したい」と叫んだ意見をくみ取った人物に投票しているだけの話。

もしやらなければ「公約違反」に。

もちろん政治家自身も特別会計など、不透明なブラックボックスを使って自分たちにお金が入ってくる仕組みを壊したくない。

だから日本全体が「価値の創造」という課題に取り組まず、ずーっと「消費、消費」と子供のようなことを言っているのです。

借金は「国」にあるのであって、そもそも金融総資産である「国民の貯蓄」は1700兆円もあるのだから、それを回すアイディアを出せばよろしい。

「お金持ちは嫌らしい」とか「お金の話は何か抵抗がある」などと、お金と経済に関する日本の国民性があまりに幼稚であることを明言していることに何故気が付かないのか。

「生産した価値しか消費できない」という当たり前の、そして大人の考え方ができれば日本の不況なんてものは幻想だということが誰の目にも明らかだと思います。

私も一実業家として頑張らなければ。

by You