「自由」の科目。

親愛なるあなたへ

予備校で化学を教えながら生徒さんたちの前でいつも心得ている行動があります。

それは「なるべく自由に振る舞うこと」。

社会常識にとらわれず、普通の大人にならず、子供っぽいところは多々あるのは承知の上で「ちょっと変な先生がいる」。

今の子供たちは押さえつけられている。

顔を見ると、たくさんの子供たちがそう言っている。

不幸になるのが当たり前のように思っている。

明るさや爽やかさや楽しさというものを避けようとする傾向がある。

そういうものを見ると叩こうとする傾向もある。

情報化の波、技術革新の波、そして経済格差。

さらに我々大人が人生を本気で考えていない、あるいは便利さにかまけて精神が幼稚化しているかもしれない、という危惧の中で。

化学を教えながらも、「人は自由に生きていいんだよ」ということを少しでも感じ取ってもらえればと願っています。

by You