全体像。

親愛なるあなたへ

「説明が分かりやすい」と言われるので教える仕事をしているのですが(「何言ってるか分からない」と言われることもありますけれども・・・汗)、それは特殊な能力ではなくて、一つ「方法論」があるように思うのです。

それが、「全体像から話す」ということ。

何かを説明するときに、一つ一つの「核」から話していくと、今どこまで進んでいるのか、あとどのくらいで終わるのか(退屈になってしまいますね)、先の話や後の話とどのように関連してくるのか、というのが見えにくいから「分からない」となってしまうのだと思います。

私も授業や説明で気を付けているのが、「今日はこうなってこうなって、こういうことをして、みんなはこういう理解が難しいからこういう風に説明するね」みたいな話をしてから、中身に入ります。

すると相手は、「ああ、今この話をされているんだな」「この話は次の話とこう関連するんだな」という「位置づけ」ができるから理解しやすいのだと思います。

説明だけでなくても、人間関係や日常会話でも何でもそうですね。

いくら好きな人だといっても、「こんにちは」も「はじめまして」もなく、いきなり「デートしてください」はあまりないじゃないですか。

相手の情報を集めて、好みを聞いて、その人の人間関係、彼女がいるのか、彼氏がいるのか、あるいは好きな人がいるのか、みたいなところに気を回そうとするでしょう。

説明も同じ。

予習や前置き、つまり「予防注射的なもの」が必ず必要だと思うんです。

by You