整形の境界。

親愛なるあなたへ

芸能界でよく「整形疑惑」というのがありますがあの意味がよく分かりません。

整形すると何が問題なのかよく分からない。

何の罪になるのかよく分からない。

おそらく「世間に対してウソをついていた」「ファンに対してウソをついていた」ということなのでしょう。

要は「人間の力」で無理やり事実をねじ曲げている、と。

昔と今がまったく顔の違う人もいるのに、その人は「自然の力」で、あるいは「時間の力」で変わったのだから仕方がないことだ、と。

ただそれを突き詰めれば、整形は人間の力ではなくて「何かしらの変化を加えたときに人間の体の細胞がそれに反応した結果そうなっている」というもの。

「時間の力」で顔が変わった人も、様々な経験や外的変化によって「細胞がそれに反応した結果そうなっている」というもの。

容姿は人間が作ることができるものではなくて、最終的には細胞が自然の力によって形を作っています。

「いや、今と昔が顔が違う人は経験による努力による賜物だ」となるかもしれませんが、そしたら整形手術の痛みに堪えたりその覚悟を決めたり決して安くはない費用を捻出する努力は努力とは呼ばないのか、もっと言うと最初から容姿に恵まれている人はお母さんのお腹の中で一生懸命努力していたのか、とそういう話になりますね。

理論的にはそうなります。

大阪は今インバウンドの方であふれていますが、韓国人の方はすぐ分かりますね。

すごくキレイな人が多い。

韓国では向上意識が高いようで、整形がある意味他の人への配慮のための「化粧扱い」になっているかのようです。

女性で化粧せずに外出ると・・・・ですよね。

今筆者はヒアロディープパッチという商品を愛用しているのですが「マイクロニードル」という針状のシートを張り付けるものなので、これは化粧品なのか外科整形なのかよく分からない。

4秒に1枚とか5秒に1枚とか売れているヒット商品らしく、それが整形なら日本も韓国と同じく立派に整形が一つの美意識として確立している国なわけです。

結局、整形に対する罪の定義をはっきりしないからですね。

「え、あんたも人様のためにもプチ整形ぐらいしなさいよ」となると、これはもう罪悪なのかマナーなのかよく分からなくなる。

世間で普段あれやこれや言われていることの大半はそんなものです。

きちんとした理由がよく分からずに言っている、ということ。

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