親愛なるあなたへ
人間が太ってしまう原因は実にシンプルで、過剰に摂取したエネルギーを「いざという時のためにとっておく」という生物の生存本能であります。
そのいざという時のために「脂肪」という形で取っておくのが一番燃焼効率がいいらしく、生命の不思議というか、脂肪を食べていないのに「炭水化物から脂肪を合成する」というとんでもないことをするのですね。
私達の食事の半分以上は炭水化物らしいので、とすると、やせるためにはそういった「炭水化物を取らない」か「炭水化物を使う」しかありません。
「炭水化物を取らない」のは、炭水化物量を減らすか、食べても吸収されにくくなるサプリを活用する。
これらがよく知られていますね。
選択肢がいくつかあります(炭水化物を全く取らないのは今度食物繊維関係の問題も出てくるため、バランスに注意が必要と、これも経験上思います)。
サプリにいたっては巨大マーケットが誕生するほど。
では「炭水化物を使う」方はどうかというと、大概「運動」という一択しかないように見えるのではないでしょうか。
筋トレかウォーキングか、はたまた有酸素運動か、いずれにしても「体を動かす」という方法しかないように思う。
それ以外にあるのですか、というと、実は「考える」という作業が非常にエネルギー消費に有効だと個人的経験から思うのですね。
脳は基本的にグルコース(炭水化物を分解したもの)しかエネルギーとして活用できないそうです(飢餓状態ではケトン体というものも使うそう)。
余分なエネルギーは脂肪として蓄えられるのですが、生物には「糖新生」というシステムがあり、先に紹介した逆反応で、今度は脂肪から炭水化物(グルコース)を復活できるそうです。
となると、単純化すれば「考えれば考えるほど脂肪が燃焼する」ということになり(実際には複雑な機構のようです)、これは経験上でも確かに間違いないと思います。
ですから、哲学者で太っている人って、私はあまり見たことがないのです。
何でもいいですから、興味があることについてじっくり考えてみる、というのがもう一つのダイエット方法のように思うんですね。
p.s.
「しゃべる」という作業も非常に有効なように思います。
筆者も予備校で朝から晩までしゃべりっぱなしだと確かに体重がグッと減ります。
by You