銅像に宿る魂。

親愛なるあなたへ

クラーク像はもともとは北海道大学の中にある「胸像」のみだったそうなのですが、いわゆる「観光公害」により学業に支障が出たため、1976年4月16日、彫刻家であり北海道女子短期大学教授の坂坦道(さか たんどう)氏により北大開基100年、そしてクラーク博士が100年前に当時の教え子たちに向けて「ボーイズ・ビー・アンビシャス」と別れの言葉を告げたまさにその日に、現・羊ヶ丘展望台に『丘の上のクラーク』というテーマのもと新設されました。

おそらく「クラーク像」といえばこちらを想像される方が多いかもしれません。

教え子たちを導く愛と光にあふれたその姿勢から水平に掲げられた右手は「遥か彼方の永遠の真理」を指し示していると言われています。

そして、そこに刻み込まれた「BOYS, BE AMBITIOUS」。

これは実際に行ってみた方でないと分からないかもしれないのですが文字が生きているのが分かるのですね。

クラーク博士の銅像も今にも動き出しそうな躍動感があり、さらにその文字から私たちの魂を根元から揺さぶるような熱い衝動が湧き上がってくる。

写真や動画で撮ったものを今日見てみたのですけど全然違う。

作品には魂が込められている。

製作者の方の魂と紡ぎ合ってその光は永遠に語り継がれてゆく。

1世紀を超える時間を経てなおその言葉でここの一人の人間に、そして多くの人々にこんなにも大きな希望と勇気を。

「BOYS, BE AMBITIOUS」

ほとんどの人は知っているけどその真意と魂に直接触れるにはこれは現地まで行かないと分からない。

是非訪れてみてください。

by You