地中海の人の気持ち。

親愛なるあなたへ

健康に関して「油」を贅沢にしてみようということでオリーブオイルを再開。

5、6年ほど前にオリーブオイルの有用性を知り試していたのですが当時はその「美味しさ」が理解できずに途中でやめてしまいました。

なんせ油と言えば焼く、揚げるの二通りしか使用方法の認識がなかった筆者に対し「本物のエキストラバージンをスプーン一杯飲む」という作業はどうやらハードルが高すぎたようです・・・

今回は、毎日食べてる生キャベツにかけてみたらどうだろう、とふと思いついてやってみるとこれがドストライク!

ただ油をかけているだけなのにお箸がとまりません。

キャベツのシャキシャキ感とオリーブの香りが絶妙なハーモニーを。

そして・・・究極は納豆にオリーブオイル。

これは是非試してみてください。

想像している味と違うと思います。

特に納豆好きの方はハマるに違いありません。

納豆の風味がよりまろやかになって踊り出す、というなんともヘタクソな食レポでありますが本当にその表現がぴったりです。

もっともこの段階に来るまでに青汁やお魚そして玄米を食し、パンやラーメンなどはなるべく控えるなど天然食へと推移してきた「舌の慣れ」はあるとは思います。

自然の風味の美味しさを舌に覚えこませる鍛錬は必要。

なので、マックのバリューセットが大好きな20代の若者がいきなりキャベツにオリーブオイル、納豆にオリーブオイルをかけても「美味しい」とはおそらく感じないかもしれません・・。

しかし齢40を数え「中年の樹海」へと足を踏み入れた小生にとっては、この天然の美味しさは遥か遠く地中海の方々の想いを馳せるにまで至ります。

スペイン、イタリア、ギリシャ・・・

医学的エビデンスで、地中海地方には循環器系の疾患が非常に少ないこととオリーブオイル消費量の間に明らかな相関が見られるそうです。

具体的には血中コレステロール値や中性脂肪値を改善し糖尿病の予防にもつながる、といいます。

油なのに何故?と思うかもしれませんが、単純に口に入れたものがそのままの形で体に反映されるわけではない「生化学」の分野でありますね。

地中海地方の彼らのオリーブオイルに対する信頼感はとても強く、オリーブオイルづくりにかける情熱や真剣さは並みではないそうでまさに「料理にはなんでもオリーブオイルをかけたがる」という巷の噂通りであります。

特にギリシャではオリーブオイルを一人年間24リットルも消費するのだそうです。

一か月に2リットル。

ジュース?お酒?

もやは「嗜好飲料」に匹敵する量でありますがその気持ちがこの度は納得できます。

1mLあたり3円前後するちゃんとしたエキストラバージンオリーブオイルを料理に上手に活用すると、これはもう止まりません。

種々の油がある中で、必須脂肪酸の中でも特に現代人が足りていないお魚系の油(DHAEPA)なども非常に重要でありますが、爽やかな飲み物のような消費が可能で健康にもしっかり寄与するオリーブオイル生活を一ついかがでしょうか。

by You