親愛なるあなたへ
以前は店舗でやっていましたスマホやタブレットなどデジタルモバイルの契約を、ネットでこなす時代がやってきました。
先日のモバイルWiFi購入に伴いほぼスマホの通信容量を必要としなくなったためこの度『通信量1GBまで¥0、通話料¥0(専用電話アプリから)、事務手数料¥0、解約手数料¥0、留守番電話¥0(専用電話アプリから)、割込通話¥0、テザリング¥0、郵送料¥0で、契約時からの払うお金が毎月の「ユニバーサルサービス料¥3」と「電話リレーサービス料¥1」のみ』(しかも¥0の月はこれすら払わなくていい)、と、これで本当に商売が成り立つのか全くの謎であるというウワサの「楽天モバイル」さんへネットで乗り換えてきました。
いや、本当にすごいですね。
ほぼタダ。
というか、完全にタダ。
しかも乗り換えで万単位の楽天ポイントが還元されそのまま同額のお買い物ができる。
多角経営での宣伝効果や、ビジネス水面下の様々なカラクリ・戦略上の手段だとは思うのですけれども、それにしても「すさまじい」ものです。
今回はその料金体系についても驚愕でしたが、もう一つ感動したのがネット上での契約画面。
「便利・早い・ラク(ある程度PC知識は必要ですけれども)」というのが謳い文句のネット・クラウド上における契約システムも技術の進歩にある程度余裕ができたのか、今度は「人をどう喜ばせるか」にシフトしてきているようです。
契約完了時、通常は登録完了メールが送られてきて終わり。
ところが楽天モバイルさんは、契約完了画面をスクロールすると動画が用意されており、それをクリックすると可愛らしい女性の声で自分の名前を呼んでくれた後に、ご契約ありがとうございます、というメッセージが流れるのです。
その声質が非常にナチュラルで、まるで一人でいるのに上品な接客を受けているような半分ドキっとした気分を覚えております。
そしてポップなプロモーションムービーが続く。
ご年配の方の孤独感を払拭する愛犬ロボットなどが非常に話題になりましたけれどもその気持ちがすごく理解できました。
もちろん文字通りプロモーションムービーで、こういった口コミによる顧客獲得、あるいはファン化などの手段であるのは、経営者目線としてはもちろん分かるのではありますが、なんというか、そこに心がこもっているというか。
情報やデジタルというのは無機質で冷たいもの、という認識のこれまで。
そのデジタルに頼る、あるいは励まされるというのは「人間として精神的堕落」の烙印を押されてきたこれまで。
コロナ禍もあり、時代としても個人の世紀に突入し、そういった偏見に一つの風穴が空くシステムやAIの存在。
喜ばせるという観念においては生物も無機質も関係ないのだという、そういう新しい哲学論が出てくるのも楽しみであります。
by You