時代が渇望した人。

親愛なるあなたへ

作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが享年99歳でお亡くなりになられました。

90を超えてもなお精力的に活動されていたのがすごく印象深いです。

寂聴さんの御著書や講話に直接触れたことはないのですが、動画でいくつかを拝見したことがあります。

深い話を笑いを交えてされるその姿は「時代に求められていた人」、その姿であったと。

長年親交のあった三輪明宏さんも「寂聴さん、人々に渇望されていた」と。

昨日、偶然三輪さんの話題を記事で書き、そしてこの記事を書く数時間前に寂聴さんの訃報をニュースで知ったものですから、きっとお二人の絆というのは私という全くの第三者を通しても体現されるほど深いものなのでありましょう。

また一人、時代を先駆ける方が天に戻っていかれました。

寂聴さん、本当にお疲れさまでした。

お肉を食べながら「私は破戒坊主だから」と笑っていらっしゃる、半分冗談ではあるかもしれませんけれども「時代を切り開くスピリット精神」や、若い頃は好き放題してこられたという「是非を抜いての自由」、そして人々に渇望されていたと三輪さんもおっしゃっている「徳」を、我々の世代が、さらに次の世代が確かにバトンを受け取りました。

ゆっくりお休みになられてください。

ご冥福を心からお祈りいたします。

by You