得意分野。

親愛なるあなたへ

観葉植物を育ててるとそれぞれの得意分野が分かりますね。

大概の観葉植物は水を「普通に」あげてればいいのですが、ある期間は水が一切NGという植物があります。

ナイジェリアやコンゴ共和国という乾燥地帯ど真ん中が原産地の「サンセベリア」。

我が家におりますのはその中でもよく流通しているサンセベリア・トリファスキアタ・ローレンティー、通称「虎の尾」と呼ばれるものです。

肉厚な葉っぱだけが地上にツンツン出ており、風水的にも邪気を払うと人気の植物。

サボテンなどの多肉植物と同様、暑さと乾燥にものすごく強い。

その代わり寒さと湿気に極端に弱い。

サンセベリアを枯らしてしまう一番の原因は「冬に水をやってしまうこと」なのだそうですね。

熱帯サバンナの植物なので、冬は特に根が水を吸収しなくなるよう。

そこで水をあげてしまうと一気に根腐れしてしまいます。

なので、11月に入ってから4月の暖かくなるくらいまで、ほぼ半年間、何があっても水をやってはいけないのですね。

11月頃から水を断って、真冬になる頃には完全に土がカリカリの状態まで持っていく。

24時間暖かい場所なら少々は水をやってもいいのですが、仕事に行ったり出かけたり寝るときは暖房を切りますね。

土が水分を少しでも持ってると夜になって冷えてきてダメになってしまいます。

頭じゃ分かっているのですけど、葉っぱが丸まったり、厚みが薄くなってきて、シワがよってきて、中には途中で折れてしまうものがあったりすると、どう見ても可哀そうな気がするのですが、彼らにとってはそんなに辛くないようなのですよ。

それが「得意分野」だから。

それよりも可哀そうだな、と思って水をやられると痛恨の一撃に。

サンセベリアはビックリするくらい乾燥に強くて、乾燥で枯れるときは先っちょの方から「正しく」少しずつ枯れていきます。

それでも見ていてそれがプログラムされているかのように「あまり辛くなさそう」。

人間にも得手不得手があって、例えば小生は精神的に辛いのはどんだけでも我慢できるけど、痛みには極度に弱いのでちょっとのものでも悲鳴を上げてしまいます・・

そんなカンジで、こちらが辛そうと思って余計なことをするより、その能力を信じてあげるのが相手を生かす一番の方法だと今更ながらですが室内ガーデニングで学びました。

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