親愛なるあなたへ
少し前に北海道へ行ってきました。
お世話になったホテルでサービスされた夜食を楽しんでいましたところ、中学生くらいの女の子がやってきました。
興味深々だったので「食べたらいいやん」と言うと、何故かその後同じ席へやってきて話が弾み。
ご家族との「高校受験合格旅行」なのだそうですね。
職業柄大変めでたい出会いに喜んでいますと、その後親御さんもいらっしゃり、とてもその子がいい子なのでここは一つ最近ハマりの気学で占って差し上げようかと。
運命学を見れるわけではなくただ竹下宏先生の御著書を丸読みするだけなのですが、そのときにちょっと考えたのが「ただの引用を紹介された」よりも「占い師に直接聞けた」という方が、ご本人の中に浸透して最大限活用できるのではないか、と。
自分の師匠からの秘伝の書だとウソをつき、生年月日を伺ってそれっぽい雰囲気で内容をお伝えしました。
実際、旅行・引っ越し方位やバイオリズムは見れますので「雰囲気的には」あながち間違ってはいないと思います(笑)
完全にハリボテの占いでしたけれども、こういうのってすごくいいなぁ、と思ったんですね。
私ももし同じ立場だったらそうしてほしい。
当たる・当たらないとか恐怖に陥れる巷の占いではなく、人生が上手くいくよう、幸せになるよう「建設的で具体的な内容の占い」を直接占い師から聞けることなんて、おそらくその子にとってこれまで何回もないことだと思います。
そういう希望が持てる占いを「本物」から聞くのはそれだけで楽しいものです。
「嘘も方便」
実は仏教用語だそうで、お釈迦さまが人々を良い方向へ導かれるために手段として用いられた、という。
今回みたいなハリボテなら嘘も方便の本質を十分に満たしているんじゃないか。
そんな一時だけの幻の占い師を演じてみたのでした。
by You