化学の父からお金を学ぶ。

親愛なるあなたへ

仕事柄、現代に至るまでの「化学(ばけがく)の歴史」に触れることがあります。

「現代化学の父」と呼ばれる、ロバート・ボイル。

日常生活で誰もが経験するように「気体を圧縮して体積を小さくすると内圧が上がる」という「ボイルの法則」を発見した人です。

高校生の教科書では法則として習いますが、興味深いのはその人物像ですね。

彼は貴族の息子として生まれました。

言わば「王子様」ですね。

世間一般で見れば「ボンボン」で何不自由なくというイメージかもしれませんが、かのガリレオ・ガリレイに師事し、本人は自らを「神の下僕」と位置づけ親の莫大な遺産を元に生涯を化学の研究に捧げます。

そこに至る過程は諸々あったのでしょうけれども、現代で多くの誤解がつきまとう「お金」とこんなにも上手な関係を築いた人物はなかなかいないのでは、と。

お金と全く縁遠く思われる「化学者」がその本質を明らかにする。

たくさんのお金が人をダメにする、という定説がありますが、昔も書きました「お金はその人の本性をあらわにします」

多くのお金や莫大な遺産が人をダメにするのはその人が持っている魂が未熟なのであって、先天的にであれ後天的にであれ魂が磨かれればお金は喜んでその人の幸せと発展に貢献する、ということですね。

その証拠にボンボンの彼がお金に翻弄されることなく現代化学の父、と呼ばれるまでになったのですから。

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