親愛なるあなたへ
阪急夙川駅で乗り換え、そこから甲陽園方面へ向かってゆったり一駅。
最寄り駅を降りるとそこは西宮七園の一つ「苦楽園」の入り口であります。
ここから日本最高峰の高級住宅街へ。
苦楽園は高級邸宅と一般住宅が混在していますが、ほとんどが高級志向。
駅前にはお金持ち御用達の「いかりスーパー」やその他オシャレな小物屋さん、カフェなどが軒を連ねます。
走っている車もほぼベンツかBMWかレクサスかクラウンか・・・ときどきフェラーリやランボルギーニという感じでこれまで体験したハイソ感と一線を画す予感がしますね。(お金持ちは「フェラーリばっかり」みたいなイメージがあるかもしれませんが、おそらく山という環境や乗り心地を重視されているのかもしれません)
今回は徒歩で10キロほど散策したのですが、高級住宅になればなるほど坂道で、ものすごい勾配を登っていきます。
前回の反省を踏まえ自転車で来なくて正解は正解だったのですが、久々の山道で足にマメが・・・。
でも豪邸ウォッチングを楽しめるのでそんな疲れは吹っ飛びますね。
そして、あるところを境に様子が一変。
電柱は消え、オシャレな緑の街灯群が並び、同時にこれまでとは明らかに違う規模の家々が集結した世界が現れます。
「芦屋市六麓荘町」
くいだおれの社長さんや武田薬品の一族の方々、歌手の天童よしみさんも住まれているという、筆者が今まで経験したことのないような景色が眼前に広がります。
外国を思わせる大きくて重厚な外壁に車を止める大きなガレージ。
そして大げさではなく王宮、お城を思わせるご自宅。
全てが見上げるような状態で、中には敷地が大きすぎて外壁に植えられた木々にはばまれご自宅はおろか、その全貌すら分からないお宅もありました。
各お宅それぞれにオリジナルのデザイン・個性があり、どれも美しく、素晴らしい。
人影はなく、先ほどまで走っていた高級外車群とも無縁、鳥が鳴き、美しく整えられた庭園が出迎え、そこにあるのはただ「安心の静けさ」。
お金持ちの人が幸せかどうかそれは本人にしか分かりません。
本当に色んな方がいて、色んな話も聞きますから、経済的な多寡と心の安心感は連動するところしないところ、あると思います。
でも、横断歩道で待っていたとき、おそらく住人の方と思われる車が道をゆずってくださったのですが、そのときの手の振り方が何とも優雅で品があり余裕があるというか、さらに「人生を楽しんでいる」そんな振り方だったのですね。
ものすごい豊かで温かい気持ちになり、41のオッサンが少年のように思わず「カッコいい」と口をついて出まして、私は「本当の」お金持ちの方と言うのは大変な苦労を乗り越えて財を築きながらも、全てを楽しんできた、そんな方々だと確信しています。
なので一経営者という立場を脇においておいても、人生の先輩、魂の先輩として本当のお金持ちというのは素晴らしいなと心から思うのです。
by You