本の読み方。

親愛なるあなたへ

本を読む。

本は読み始めただけでも希少派。

別に希少価値を競うわけではないけれども、やはり本を読む人と読まない人では人生が全然違ってきますね。

社会人になって本を読む人はすごく少ない。

本屋さんの混み具合から想像するのとはまたギャップがあります。

電車の車内の様子を見ると分かりやすいですね。

皆さん職場でも家庭でも日々忙しい中、もし本当に本を読みたければ「数少ない一人になれる貴重な移動時間」で読むはずですが、その割合は圧倒的に少ないでしょう(スマホタブレットを使って電子書籍で読んでる方もいるかもしれません)。

私ももともと本を読むなど皆無の世界で生きてきた人間ですが、20代の終わりに読み始め今はこうして文章を書く立場にいることで一つ気づいたことがあります。

それは、本を読むのは知識や思想を吸収するという受動的な要素がある反面、何かしら本に対するリアクション(対思想・心理的な)を無意識のうちにしている、ということなのですね。

テレビやラジオと違い、本を読む行為が「能動的」と言われる由縁でありましょう。

本を読み始めただけで十分に能動的な作業です。

それプラス、そこに書かれていることに対し「自分はこう考える」という、より何か明確なリアクションが始まったならばそれが「自分らしい人生の始まり」です。

大体の人は本の感想を聞くと「まあ色んな考え方があるからね」という感じで「自分の意見」というのを無意識のまま眠らせているケースが多いのですね。

無意識なところから顕在意識、言語、あるいは活字に掘り起こしてみる。

リアクションは何かしらの今までの経験と決断の繰り返しの結果としてアウトプットされています。

すると目の前の本に対する意見はこれまでの「なんとなくの人生の延長」の中で得た経験から出てきたものだったとしても、脳は不思議なもので「じゃあそういう意見が出たなら、自分はこれからどうするか」と考え始めるようです。

私が記事を書き始めて人生が変わったのも間違いなくその脳のシステムのおかげだと思うのですね。

自分らしい人生の始まりです。

by You