神々の仕掛けに触れる。

親愛なるあなたへ

3日ほど前に淡路島に行ってきました。

淡路島は大阪・神戸あたりの瀬戸内海に浮かぶ大きな島。

本州側が明石海峡大橋、四国側が大鳴門橋で結ばれています(「鳴門の渦潮」で有名ですね)。

淡路島の名産と言えば玉ねぎですが、それ以上に何を隠そう「国生みの島」としても名高い場所。

古事記日本書紀に記される日本神話の世界ですね。

伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)が天地開闢の後国生みを行います。

天之沼矛(あめのぬまぼこ)を下界におろし「コォロコォロ」とかき回すと、矛の先からしたたり落ちた一滴が固まって一つの島に。

これを世界の始まりの島「淤能碁呂嶋(おのごろじま)」と言い、現在の淡路島だとされています。

そして二柱の神のうち、伊弉諾尊が余生を過ごされた淡路島の多賀の地に由来する神社が「伊弉諾神宮」。

夫婦神が国生みを行った由縁から淡路島や当神社は「夫婦のふるさと」と呼ばれ信仰を集めているそうです(なんとも素敵ではありませんか)。

そしてこの伊弉諾神宮には色々な不思議があります。

まず、太陽の運行と密接な関係があり、伊弉諾神宮を中心として日本各地の主要な神社を線で結ぶとちょうど春分夏至秋分冬至の「日の出」「日没」の向きがぴったり一致し、しかもそれが陰陽五行で使われる干支の方位と完全に対称に重なるそうなのですね。

もう一つは、近畿の五芒星(畿内逆五芒星(きだいぎゃくごぼうせい))と呼ばれ、伊勢神宮、大江元伊勢、熊野本宮大社伊吹山、そして今回の伊弉諾神宮を線で結ぶと平城京を中心とした完全に対称な五芒星になり、さらに聖徳太子で有名な飛鳥や1000年の都・平安京も五芒星の線状や交点に存在するという、あまりにも壮大な伝説に触れるのです。

かつて正確な測量の技術や天文学がなかった時代にこのようなことを計算してできるのか、まったくの偶然なのか定かではありませんけれども、一種の「結界」なのではないかと。

神社巡りのご縁が視点を広げる神々の仕掛けに触れる旅だとするとこれは無限のロマンがありますね。

by You