難しいんですね。
親愛なるあなたへ
教える業界にいますと、「難しい」という現実を謙虚に受け入れる人に好意を覚えます。
たとえば「それってどういうことなのですか?」と聞かれたときに「実は難しい内容で・・」となったときに、「あ、難しい内容なのですね」とスッと引ける人に好意を覚えます。
それを「どういうことです?」「簡単でいいから」と食い下がる人に「エゴ」を感じます。
つまり、「相手は説明してくれるのが当然だ」と思っているのですね。
実際説明が始まると専門的な用語のオンパレードで泥沼にはまっていくのに、そういう先々を彼ら・彼女らは予想できない。
こういうのを「傲慢」と言うのだと思います。
自分の頭で理解できる、と思っているのですね。
自分には知らないことが山ほどあるんだ、理解できない難解な世界が山ほどあるんだという「謙虚さ」があれば「あ、難しいんですね」とスッと引ける。
それは人間関係も同じですね。
「色々あって」と相手が言ってるのに、相手の状況をよく分からないのに、その「色々」を全て予想できると思ってしまう。
そんなことはありませんね。
それと同じことで、知識、あるいは経験に関しても相手に問う時は同じ謙虚さを身に着ける。
私も知らない知識を聞くとき、相手が「それはちょっと難しい内容で・・・」となると、まず引くようにしています。
何故かというと、先の理由ももちろんですが、引いてくれると説明する側は「なんとかもっと分かりやすく説明してあげたい」と思うものなのです。
心理テクニック的な、ノウハウ的な表面上のお話に聞こえてしまうかもしれませんが、要はその謙虚さを説明する側が感じ取っているから「そのお返し」なのです。
やってみると分かりますけど、「あ、難しいんですね」ってなかなか言えませんよ。
極論「自分は知りません」「そこまでの頭脳ではありません」って言ってるようなものなのですから。
でもそういう謙虚さを身に着けることができれば、知の雨の恩恵にあやかれて「知る」ことができるのですね。
by You