親愛なるあなたへ
新幹線に乗る度に不思議に思う。
いや、電車に乗る度に不思議に思う。
鉄道は、線路の上を脱線もせず何故あんなに平然と高速で走っていられるのか。
多くの人は車輪の内側に脱線防止用の「つば」(フランジと言うそうです)がついているから、と思うと思いますが、もしそれだけが理由なら、そのつばが常に線路とこすれてあっという間に摩耗してしまいます。
ところが実際はそうならない。
調べてみると、車輪全体の形状にその不思議が隠されているそうなのですね。
車輪は内側の方が外側よりも直径が大きくなっている「軽い円錐形」をしているそうです。
たったこれだけで、電車は左右にぶれても常に中心に戻ろうとする力が働くという。
さらにカーブのときも、距離の長い外側の線路と、距離が短い内側の線路の「経路差」にも対応することが可能だという。
シンプルにもほどがある神の理論。
その理論は完璧なほどに美しく、そして我々人類が利用しやすく、数学と物理が完膚なきまでに苦手な小生にもその威信を見せつけ感動へ引き込むのであります。
p.s.
by You