失う年。
親愛なるあなたへ
友人や知人を亡くす歳。
自分がそんな年齢になった。
これまで来るべき時に備え、普通の人が考えないようなことを考え、色々知り、あるいは思考実験において精神を鍛えてきたつもりであったが。
もちろんその効果は絶大で、それがないまま突入したら恐らく大変だったであろう。
けれども、身近な、親しい人を亡くして改めて思う。
人は必ずいつか亡くなるのだと。
それはずっと前に人より何倍も「頭で」理解していたつもりであったけれど、心で思う。
そしてその経験を通して自らの生の命題と、複雑な濃いしがらみに満ちた人間関係へ正対することに現実感を感じる。
本当に、心からそう思う。
by You