若者の不安。

親愛なるあなたへ

ここ日吉に住み、慶応大生が闊歩する中で彼らの青春を感じる。

楽しそうに見える中にもふとした瞬間に垣間見せる顔。

忖度抜きで表現すれば、ゾッとするくらい虚ろというか、魂が抜けたような顔をするときがある。

1年半この地に住んで慶応大生のプライドの高さはよく理解できたというか(笑)、その彼ら彼女らでさえ、そういう顔をする。

電車の中の大人の顔を真似する。

大学生という立場でも、社会の映し絵のように現れてくる。

社会に染まっていない分だけ感性は正直であろう。

もちろん、IT技術が急発達しその世界を生き抜いた大人のモデルがいないという、「お手本のない不安」も含まれているのだとは思うけれども、それは日々進歩する人類の歴史上、いつだって同じこと。

今彼らの持つ不安は世の中全体への不安。

そういう意味で、学生さん・生徒さんがいつでも心底無邪気になれる、そんな社会を我々大人が先導して作りたいものだ。

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