スマホを見る角度。
親愛なるあなたへ
スマートフォンの登場により、あらゆる情報をあらゆる場所で提供する観点から「個の時代が加速されている」のは間違いありません。
コミュニケーションを取らなくても世界中の情報がその場で自分一人の操作で手に入るからですね。
ところがもう一つ、その「使用方法」にも加速の一因があるように思います。
それが「角度」。
スマホを見るとき、大体「下」を向けますね。
正面に真っ直ぐ向けて見ることはない。
正面向けて真っ直ぐ操作すると、昨今問題になっている盗撮を疑われ怪訝な顔をされることも少なくありません。
「正面」とか「下」とかは極端な表現であって、実際は「斜め下」だと思うのですが、その角度が「急」になってきているように感じるのです。
首全体が落ちているように見える、というのでしょうか。
私は他人を見るとき、スマホを見る角度を無意識に観察しているのですが、角度が急な人ほど周りが見えていない。
完全に自分の世界に入っています。
視野が狭くなりますから当然と言えば当然であります。
本を読む場合も下を向けますが、不思議なのですが、いつぞやも書きました紙媒体よりもデジタル媒体の方が意識がそこに「集中」するように思います。
まるで「画面に吸い込まれる」ような。
これでは周りとの交流が断絶せざるを得ないでしょう。
個の時代における冷たい意味での「個人主義」が加速してしまう。
スマホの登場が悪いわけではありません。
スピードが速く、価値観が多様化してきた現代にとっては情報交換媒体として大きなメリットと役割を担っています。
細かいことでも、使うときの「角度」には注意してみる。
それだけで大分違うのでは、と。
by You