個の時代がもたらす高いビジネス道徳論。

親愛なるあなたへ

個の時代の到来は人と人とのつながりを再認識する時代ではあります。

人への思いやりが欠けていないか、と再認識する時代。

けれども一方で、ビジネスとしては効果的な「高い道徳論」をもたらすように思います。

思いやりを忘れやすいことと表裏一体の概念になるのですが、今まで縛られていた謎の人間関係やしがらみというものをスパッと切れる時代だということです。

簡単に言えばドライになれる、ということですね。

過去にも書きましたが、個の時代・自分の力量でライフワークを送れる時代の良さは「逃げられる」ということ。

一番簡単な話、「会社に所属しなくたって、生きていけますよ」「いい大学になんか入らなくても、生きていけますよ」。

サラリーマンの副業をはじめ、個人で何かを始める人が多くなってくる昨今、今まで保守的で閉鎖的であった業界でも「あなたがそんなこと言うなら他に通じる人とコラボさせてもらいますよ」と。

日本のあらゆるところに見られる社会構造が「島国体質」と呼ばれる所以は、基本「逃がさないぞ」という姿勢なのです。

相手はどうせ逃げないだろうから、癒着だ横領だパワハラだ色んなことが起きてくる。

非・人道的と呼ばれる事案が起きてくる。

誤解を恐れなければ、各企業が行うあらゆる手法、それはアメとムチ諸々あると思いますけれども全て「逃がさないぞ」なのです。

しっかりとした企業で集団で何かを成し遂げるために「まとめる」趣旨で取り組んでいるところもたくさんありますけれども、組織は油断すると腐敗を免れませんから、「逃げなくなったから何をしてもいいだろう」になりやすいのです。

皆が「逃げられる」世の中になれば、「提供する側」はしっかりやるしかなくなる。

今まで企業は「雇ってやる」「仕事をさせてやる」立場だったのです。

逃げなかったから何をしてもよかったのです。

これからは逃げられる世の中です。

ITもここまで発達しました。

コロナ禍により「不必要な付き合いはしなくていいんだ」という風潮も高まりました。

先日の記事では河野デジタル相の確定申告義務化の提言に触れ、さらに11月にはフリーランスを守る新しい法律も施行されます。

だから個人が色々勉強して、是非逃げる練習を。

そうすればビジネス全体もまともになっていくはずです。

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