親愛なるあなたへ
漫画家:岩明均先生の作品が、好きです。
ストーリーとしての面白さに加え、非常に深いレベルで考えさせられます。
岩明先生の作品は、読む度に毎回違う味をかもし出します。
同じキャラクターの同じセリフでも、時間をおいて読むと、読み方が変わってくるのです。
前回とは別の視点からセリフを眺めることができたり、時には、その言葉の真理に迫ることもできます。
一つの作品を何回も楽しめるというのは、その人の感性が深いということです。
同じ作品を同じ読み方しかできない人は、それが持つ本当の味を知ろうとしていません。
ディズニーランドマニアが年間100回も舞浜に足を運ぶのは、その人の感性が磨き抜かれているからです。
園内を歩いているミッキーの顔が、毎回違う表情をしていることに気がつくのです。
それは、その人がミッキーに常に新鮮な気持ちで出会っているということです。
感性は、最初から備わっているものではなく、自分で磨いていくものです。
同じモノでも、他にどんな見方ができるだろうかと、常に意識しながら接するのです。
人間関係も同じです。
仲が悪いのを「ああ、ヤダヤダ」と思っているだけでは何の進歩もありません。
ギクシャクしているけれども、こんな捉え方ができるな、こう考えたら勉強になるな、と発想を転換していくことです。
感性は、一見不都合に感じることを相手に修行すると、格段にレベルアップさせることができます。
同じトラブルが起こったときでも、「あ、今回はこんな見方ができる」というリピーターになりましょう。
by You