親愛なるあなたへ
好きな人ができると、一刻も早く会いたいと思います。
一秒でも長く一緒にいたいと思うので、いてもたってもいられなくなるのです。
「毎日仕事がある」「学校が違う」「遠いところに住んでいる」の他、中には「人間関係」や「外部からの圧力」で会えないこともあります。
でも、会えないことを悲観的に考えることは全くありません。
例え、外部からの圧力で会えないとしても、恨みを捨てることです。
「好きだ」という気持ちは、実は相手に会っているときには感じません。
会っている間は、相手の魅力に取り込まれてしまっているので、「好き」という感覚がマヒしています。
自分の気持ちから焦点をはずしてしまっているのです。
「好きだ」という気持ちは、「自分」が相手にどういう感情を抱いているのかを認識している、ということです。
恋愛で大切なのは、「自分がその人のことを好きだ」という気持ちを認識することです。
今付き合っているか、両思いなのか、片思いなのかは全く関係ありません。
「好き」という気持ちをきちんと認識できるようになると、焦りがなくなります。
焦ってしまう人は、「好き」という気持ちをしまっておく箱のスペースが小さいので、少しでも大きくなると、箱がボーンとはじけ飛んでしまうのです。
箱がはじけ飛んでしまうと、相手に自分の感情を押し付けてしまいます。
「好き」という気持ちを認識するとは、しまっておく箱のスペースを広げてあげることです。
好きな人に会えない間、箱の中に「好き」という気持ちをいっぱい詰め込んでおく技術を学ぶのです。
やっとの思いで会うことができたら、相手の目の前で箱のフタをパッと開いて、満タンに詰まった「好き」を、相手にプレゼントするのです。
僕は、定年退職された方に100本のバラの花束をプレゼントしたことがあります。
記念品には何がいいのかを調べに調べ抜いて満タンにした気持ちを、贈らせていただきました。
その方は感激されて、「100本のバラって、重いんだね」とおっしゃっていました。
バラは重みでズンっときますが、満タンの「好き」は、キュンっとなります。
箱の大きさが大きすぎて余裕しゃくしゃくの人は、今度は箱の包装デザインを考えると、素敵ですね。
by You