信じられる人の話を、聞こう。

親愛なるあなたへ

人の意見を聞くことは、とても大切なことです。

自分とは違う人の意見を理解できなくても胃袋に取り込んで、「そういう考え方もあるんだな」と考えるということです。

自分に合わないものを体の中に入れるのですから、相当な免疫力が必要です。

この免疫力にあたるものこそが、自分の意見なのです。

しっかりとした自分の意見を持っている人は、他人の意見も尊重できます。

しかし、世の中は意見がより複雑な背景で用いられます。

全ては相対なので、絶対というものはありません。

完全な意見というものはないのです。

複雑な背景で意見が用いられるというのは、一方の意見の不完全な部分を突いて否定してくる意見がある、ということです。

足の引っ張り合いや嫉妬から生じた誹謗・中傷が、これに当たります。

人間は、環境に影響される生き物です。

相手の話を相手の立場からしっかりと理解しようとすると、その意見から必ず影響を受けます。

相手の意見に耳を傾けつつも自分の意見がブレない人は、実は相手の話をあまり聞いていません。

でも、この塩梅が、いいのです。

あらゆる意見をあらゆる立場の人の目線に立って理解しようとすると、芯がなくなります。

僕は、以前の会社でこれを経験しました。

「事務職は社内サービスの側面を兼ねる」というのが僕のスタンスですから、常に相手の立場に立って仕事をしてきました。

システムを含めたあらゆる調整を立場が全く異なる社員の間で行わなくてはいけないので、完璧な策というものは存在しません。

しかし、僕はその完璧な策をどうにか見つけだそうとした結果、自分が打ち出す方向性を見失ってしまったのです。

自分の方向性を見失うと、チームの方向性も失われます。

意見を取り入れようとすることが、逆にあだになってしまうのです。

自分の信念を風化させないためには、自分が信じる人の言うことに耳を傾けることです。

過去の立派な偉人たちは、それよりもさらに前の偉人の影響を受けて、現代にその伝説を伝えられているのです。

自分が信じられる人の話を、聞こう。

自分が信じられる人の本を、読もう。

by You