年下と、ボクシングしよう。

親愛なるあなたへ

僕の職場は、アルバイトで働いている人がたくさんいます。

高校生や大学生です。

彼らを見ていると、僕は当時の自分自身を思い返します。

当時の自分は本当に幼稚だったな、と思うのです。

彼らが幼稚だからではありません。

当時の僕よりも、何倍も大人なのです。

すごいな、と思います。

その考え方、発想はどんな経験から生まれてくるのかな、とドキドキします。

逆境のさ中なのか、驚きがあったのか、神秘体験との遭遇だったのか。

僕は、そんな彼らとコミュニケーションを取るのが大好きです。

彼らは、ストレートにパンチを打ってきてくれます。

社会の風に当たると、ストレートにパンチを打てなくなります。

判定に持ち込むのです。

でも、判定に持ち込む戦い方をしていると、ストレートにパンチを撃ち込まれたときにノックダウンしてしまいます。

人生経験を積むと、ノックダウンしないように避ける知恵がつきます。

でも、避けるというのはコミュニケーションの拒否です。

避けてばっかりいると、相手はコミュニケーションを取らなくなります。

「最近の若者はろくな会話もできん」と言っているオヤジは、自分自身を否定しているに過ぎないのです。

責任は、僕たち大人にあります。

年下のまっすぐなストレートパンチを受けて、カウンターを狙っていくのです。

カウンターを受けた相手は吹っ飛ばされますが、その衝撃で、気づきを学んでいくのです。

一回りも二回りも年下と、人生のボクシングを、しよう。

by You