人を見る目をつけるのは、相手と自分を幸せにするためだ。

親愛なるあなたへ

僕は相手の内側を感じる力をつけるためにサービスの仕事をしています。

ホテルのレストランでの僕の上司は、20年間バーテンダーをやってきています。

バーテンダーは、あらゆる人間の姿を見てきます。

一人の人間でも、何種類もの人格を持っていることを目の当たりにしてくるのです。

お酒が入るので、人前では見せないもう一人の自分が出てきます。

「20年間人を見続けるとどんな世界が見えるのですか」と聞きました。

「人の心が読めるっていうのは、ツマらない世界だよ」と言っていました。

誰でも、相手の心を読みたいと思います。

相手が何を考えているのかが分かれば、それに対するアクションをすることができるからです。

気持ちをこちらに向けるために、何か手段を打つことができそうな気もします。

でも、相手が分かるというのは相手も自分も幸せにならなくては意味がないのです。

「相手の嘘を見破りたい」「恋人が浮気しているかどうか分かるようになりたい」と言います。

でも、分かったところで相手と自分が幸せにならなくては、意味がないのです。

いくら見破るスキルがついても、幸せになれなかったらまた同じことを繰り返してしまいます。

「自分の想いを伝えてプラスの空間を作る、それでいいじゃないか」

プラスの空間を作ろうと志し、その先の世界を見た達人の言葉がズシっと心に響きました。

ハッピーを作り出すためには、相手との距離で越えてはいけない一線があることを知ることです。

偉大な達人の格言にこの歳で出会えることができて、本当に良かったなと思っています。

by You