天下りのひま地獄。

親愛なるあなたへ

この世の地獄、というような記事を読みました。

いったい何なのかというと、企業の飼い殺しの記事であった。

天下り先で与えられた仕事がなく、ひたすら時間を持て余す毎日。

残業地獄の人から見たら極楽のような状況かもしれませんけど、これがそうではありません。

全くやることがないほど辛いことはない。

ご飯が食べれるだけで人は生きられるのではない。

目標がないと。

自分が何故そこにいるのか、その存在意義を明らかにしないと人は生きてはゆけません。

毎日意味もなく出勤し、新聞を読み、何をしたらいいかもわからない自分に永遠と時間がのしかかる。

これはきっと体験した人じゃないと分からないと思います。

僕自身にそんな経験はないのですけど、メーカーにいた頃近くでそういう人をずっと見てたし、何故か自分と重ねてしまうところもあったので、何となくですけど。

どうして辞めないのかというと、後輩に迷惑がかかるという。

つまり、その制度を引き継いで自分が天下ってるのに勝手に流れを変えるわけにはいかない。

そういうしがらみがあります。

普通のサラリーマンにはないけど、官僚には官僚の何とも言えぬ軋轢がある。

でもね、それだけ天下りのひま地獄で苦しんでいる人も本当は嫌じゃないからやっているのです。

ご飯が食べられるから幸せなのですよ。

経済難で苦しんでいる人から見たら贅沢な話です。

だから天下りがずるいとか悪いとか、そういうこと言ってるんじゃないですよ。

いくらご飯が食べれてもひま地獄というのはとても耐え難いものだと思います。

でもそれだったら辞めればいいのですよね。

しがらみというのは強烈である。

しかし覚悟があればそんなのは断ち切れる。

夜逃げすればいいのです。

お金はあるのでしょう?

どこか田舎に移り住んでひっそりと自分の趣味に時間を費やせばいい。

思い切って何かを立ち上げてもいい。

全ては勇気の問題です。

しがらみや軋轢は当人でなければとても分かるものではありません。

お金があろうがなかろうがそれは関係ない。

しかし勇気があれば乗り越えられる。

膨大な時間を目の前に突き付けられたときは、それは自ら何かをしなさいという神様からのお知らせである。

何にもすることがないからこそ、何でもできる。

是非そう思ってほしいのです。

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