鏡の人。

親愛なるあなたへ

「人は人を映し出す鏡である」という言葉があります。

嫌な部分を見たらそれが自分の中にもある、いい部分を見たらそれが自分の中にもある。

相手の所作は常に自分と共にある、ということらしいのですが、どうもそうではないケースが見受けられます。

それを私は「鏡の人」と呼んでいます。

ごくまれに、相手をそのまんま映し出す人がいます。

非常に透明で透き通っている。

我がないというか人を見抜く能力に長けているというか。

その人はものすごく透き通っていて美しいのですけど、相手はその人を見るのを嫌がります。

ただキレイだからとかではなく、その人を見ると自分が見抜かれているような気分になる。

人の嫉妬心とは面白いもので、嫉妬するほど対象を観察するようになるので容姿だけの問題なら相手をよく見るようになるのですが、逆に目を合わせられない。

何だか見抜かれているような気分になります。

対面する相手からは自分の我が見えるようになっているからです。

すると、我が強い人はすごく嫌な気分になります。

目の前の人を見ると自分の姿が反射して見える。

そして本人は目の前の人に嫌悪感を抱く理由を上手く説明できません。

心を高め、穏やかでいる自分を嫌う人がいるならば鏡の領域に達していると、是非そういう風に考えてほしいのです。

人が嫌がるのは自分に間違いがあるからだ、と哲学は言います。

でもそうではないケースがごまんとある。

自分を高めていくと嫌う人が続出するときもあると、ラクに考えていてくださいね。

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