存在の「生」。

親愛なるあなたへ

クリスマスが近づいてきました。

まだ一か月以上先なのに世間はソワソワしています。

クリスマスは不思議です。

言ってしまえば一人の人間のただの誕生日です。

それが2000年もの間受け継がれている。

1年の中で別に何が変わったわけでもないのに、毎年12月25日が近づくとみんながワクワクし、予定を立て、経済効果まで動き出す。

24日にはクリスマス・イブなどと誕生日とは関係のない祭典まで設けられている。

23日はイブ・イブで、その際限のなさはもはやギャグでしかありません。

たった一人の人間が、死んでからも遥か時を超えてその存在を世界に求められ続けている。

私はイエス・キリストは本当にすごい人なのだなぁと、「同じ立場目線での物言い」が大変恐れ多くもそう思ってしまうのです。

存在の「生」と、存在の「死」。

私たちは世間のくだらない評価を得ようと一喜一憂していますけれども、「存在の生と死」について考えればもう少し穏やかに過ごせるのかもしれません。

存在が生き続ける。

いないのに世の中に光を与えつづける。

あまりにもすご過ぎて、私は小さくなりながら今年もクリスマスケーキはイチゴかチョコかで迷うだけなのである。

by You