親愛なるあなたへ
何故私たちは「本当にやりたいこと」が見つからないのでしょう。
最初からやりたいことが見つかれば、手っ取り早く人間も成長できそうなのに。
でも、なかなか見つからない。
その理由は日常生活にありそうです。
人間は、実は「好きなだけやっていいよ」と言われると興味が失せる生き物です。
たとえば、大好きなテレビゲームがあったとしましょう。
今で言えばスマホだとしましょう。
それを、「好きなだけやっていいよ」と言われると長続きしないものです。
みんながあれだけやっていられるのは必ず「周りの反発があるから」である。
あるいは「やらなければいけないことが他にあるから」である。
もしくは「時間の制約があるから」である。
するとあんだけ燃える。
不思議なのですが、用事を全部済ませて何の邪魔もなく時間がたっぷりある中で「さあこれからやるぞ」となると好きなことなのに急に冷めてしまったりします。
でも、「あれ先にやんなくちゃいけないんだけどなぁ」と言いながら人の目を盗んでやるあの甘美な体験からはなかなか人間逃れられません。
恋愛もそうでしょう。
ライバルがいるから燃える。
不倫がいいとか悪いとかはよく分からないのですけど「障害」と「後ろめたさ」が何とも言えずよろしい。
趣味もそうですよ。
スキーやゴルフでも、毎日だいたい100日くらい続けてやってると飽きるものらしいのです。
大学時代にスノボ大好きの友人が「3ヶ月山にこもれば今シーズンはもういいわ」と言っていました。
だから、何にも「縛り」がない状態だと本当はやりたいことでもやりたいと思わなくなってしまう。
「忙しいからやりたいことが見つからない」のではないようです。
本当は、「やりたいことを見つけるために今こんだけ忙しい」。
ですからチャンスはみんなに必ずあると、私はそう思っているのです。
by You