親愛なるあなたへ
「たくさん稼いだのだからたくさん税金を払え」
この考え方は果たして正しいのでしょうか。
過去にも書いたことがあって、筆者としての見方は「否」なのです。
恵まれない人々にお金持ちから採取し「富を再分配する」という考え方は、公平であり社会的に最も発展した統治のあり方だとしているのですが、ハッキリ言ってしまうとこれほど危険な発想はないのです。
究極の平等を目指した結果、究極の不平等を生み出して崩壊した。
なぜ公平な分配は危険なのか。
それは、公平という甘い響きが自助努力を阻むからです。
依存心を掻き立てるからです。
貧乏人は自分が豊かになれない理由を考えなくなる。
お金とはどういうものか、経済とはどういうものかを考えなくなる。
豊かな人が頑張った分だけ取られて仕事へのモチベーションが下がることに加え、貧乏人の自助努力が阻まれる。
いいことは一つもありません。
人類は、常に「考える」というもとに発展してきました。
一方人間は怠け者でもあるので、「考えなくてもいい状態」になると考えるのをやめてしまう。
ですから、極論を言ってしまうと、累進課税というものを見直さない限り、日本は経済的に次のステージへ進むことはできないのです。
お金持ちがただお金を払いたくないから、恵まれない人がかわいそうだからという、そのもっともっと奥深くに眠る「お金と経済の本質」をみんなで学ぼうではありませんか。
そうすれば全体が真の豊かさに向かうと私は思うのです。
by You