折り鶴。

親愛なるあなたへ

今日、ホテルのチェックアウト時に折り鶴を折って納めてきました。

泊まったホテルの入り口にその案内が。

平和の象徴、非核の象徴となっている折り鶴。

日本では「鶴は千年・亀は万年」という言葉があるように、もともと鶴は長寿の象徴・縁起の良いものとされてきました。

それが戦時中になると戦場へ向かう身内に対し、家族によって「願掛け・お守り」の意味を含むようになったそうです。

そして終戦間際。

核による運命の日。

広島平和記念公園には「原爆の子の像」という作品があります。

1958年に完成されたこちらの作品、放射能汚染により白血病を発症し、わずか12歳という若さで夭逝された「佐々木禎子さん」がモデルになっています。

禎子さんは闘病中、ずっと折り鶴を折り続け家族の証言から1300羽以上を折ったとされています。

それが広く知られるようになり世界にも広まっていったと。

禎子さんがモデルとなっている像が折り鶴を掲げ、オブジェの下には実際の折り鶴が幾千幾万も納められています。

年間に納められる折り鶴はなんと1千万羽。

その中の一羽。

平和への「一」。

小さな小さな数字でもそれは私の中で大きなものとなりました。

by You