伝承の地。

親愛なるあなたへ

この度の旅行で訪れました、秋田県

歴史ある文化が色濃く残る「男鹿半島」へ。

秋田駅から電車に乗って1時間。

降り立った終点・男鹿駅の近くでレンタカーを借り、大学以来16年半ぶりとなるハンドルを握って大自然の中を快走します。

緑に囲まれた山中に、それを伝える場所はひっそりと佇んでいました。

なまはげ館」「男鹿真山伝承館」。

県外の我々にとって、なまはげ文化と言えば「怪物」が「泣く子はいねがー」と家に押し寄せて子供が大泣きするほどドンちゃんする、というくらいのもの。

しかし、伝承の地で待っていたそれは全く違っていました。

150体を越える面をつけた人形が勢ぞろいする一つの芸術を思わせる壮麗さもさることながら、由来や歴史、伝説、そして全国各地のなまはげに類似する行事の結びつきまで、その深い意味と神聖さ。

そして、男鹿真山伝承館で行われる大晦日の日のなまはげ行事・実演体験。

ただ暴れまわるだけではない。

そこに一つ一つ意味がこめられ、さらに外部には知られていない儀式、「膳」「問答」「餅」「ケデ」など。

ユネスコ無形文化遺産にも登録された、日本が誇る来訪神の文化。

その全てが私の心の琴線を大きく揺り動かしました。

機会があれば、是非。

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