全ての人がリスクを負っていることを、知ることです。

親愛なるあなたへ

才能や環境に恵まれている人は、何不自由なく生活していると思われています。

お金持ちは、何でも欲しいものが手に入る。

ルックスがいい人は、鏡を見るのが楽しい。

頭がいい人は、得をする。

しかし、これらのことと「不自由ではない」ということは、全く別問題です。

お金持ちには、お金持ちの悩みがあります。

ルックスや頭がいい人にも、必ず悩みがあるのです。

お金持ちは、「自分」に人が集まるのか「お金」に人が集まるのか、悩んでいます。

信じていた人の目的が「お金」だったことを知ると、人間不信になってしまいます。

ルックスがいい人は、必ず、嫉妬の嵐を受けます。

本物の嫉妬は、羨ましがる人が想像するような生易しいものではありません。

頭がいい人は、人間関係で悩みます。

頭の回転が速すぎると、見透かされているような印象を相手が受けるので、打ち解けるまでに時間がかかってしまいます。

そして、究極の悩みは、「お金」「ルックス」「頭脳」は全て失う可能性がある、ということです。

失うリスクを知らずに環境の上にあぐらをかいている人は、失くしたときに精神が崩壊します。

傍目から「いいね」と羨ましがられている人は、崖から落ちるリスクを常に負っているのです。

失う可能性に気づけた人は、崖から落ちたときのシミュレーションを必死にします。

失う可能性が低ければ低いほど、緊張していなければなりません。

可能性が低いほど、落ちたときに自分に返ってくるダメージが大きいことを知っているからです。

才能・環境に恵まれている人も、実は、リスクの恐怖と必死に闘っているのです。

全ての人が、必ずリスクを負っています。

自分と違う環境で生きている人は、自分が想像もつかない悩みを必ず抱えているのです。

「お前に言われたくない」と言わないことです。

リスクに気づかず得意げになっている人には、逆に、心配してあげなければなりません。

「お金」「ルックス」「頭脳」を楽しみつつも、自分を好きになる基準を全く別のところに置いている人は、態度に嫌らしさがありません。

嫌らしさがない「金持ち」「美人」「天才」と仲良くなりましょう。

すると、才能や環境が自分を好きになるための絶対的な条件ではないことに、気づくことができるのです。

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