親愛なるあなたへ
新しい環境で仕事を始めると、今までとは全然違うたくさんのことを学びます。
その中には、「そこのやり方」というものがあります。
さらには、そのやり方に則った上で、人それぞれのやり方というものもあります。
転職すると、今までの経験からここはこうしたらもっと良くなるんじゃないだろうか、こう変えたらもっと効率が上がるんじゃないだろうか、と疑問を持つようになります。
特に、僕は「常識」と呼ばれるものに常に疑問を投げかけるようにしていますから、余計気になってしまいます。
しかし、現場のこともほとんど知らずに、「何でですか?」と切り込んではいけません。
疑問を持つことは、人間が進化するための原動力ですから、とても大切なことです。
しかし、疑問を持つ前にしておかなければならないことがあります。
それは、「一度その物事を胃袋に入れてみる」ということです。
何も知らずに「何故なんですか?」と聞くのは、口に入れた瞬間に、オェっと吐き出してしまっているのです。
大切なのは、物事を消化する力です。
世の中には、あらゆる見方・感じ方があります。
メリット・デメリットは、表裏一体です。
一見、効率が悪そうに見えても、そのやり方には必ず何らかのメリットが存在しているのです。
「何故だろう?」と思っても、一度胃袋で消化してみるのです。
それは、頭で理解するのではなく、体で、動きで、そして感覚で捉えてみるということです。
全ての応用は、基礎の上に成り立ちます。
自分のカラーを出すためにも、必ずプロトタイプ(原型)が足場になります。
「自分」を出すためには、一度「基礎」をお腹で消化することです。
消化することのできた足場の上に築いた「自分」は、骨組みがしっかりしているので、崩れなくなるのです。
by You