生まれ変わるって、ドキドキする。

親愛なるあなたへ

全く新しい自分になると、世の中全てのことが変化します。

先日、携帯電話の番号を変えたので、電話帳のみんなにメールで連絡をしました。

すると、大学時代に同じ研究室だった女性から、久々に電話がかかってきました。

卒業式で一緒に写真を撮ってから、一度も会っていません。

3年半ぶりに声を聞きました。

彼女とは当時、研究室の同僚という関係でした。

一緒に遊びに行ったことはありますが、特にそれ以上の感情を抱きませんでした。

でも今回、生まれ変わった僕は、今まで気づかなかった彼女の魅力に引き込まれました。

彼女のこれまで苦悩した日々が、僕の中にスーッと入ってきました。

僕は電話越しに、彼女の女性としての、そして一人の人間としての奥深さに、身をゆだねました。

彼女は、全ての経験を人生の糧にしていったのですね。

素敵な女性だな、と思いました。

何で大学時代は気づかなかったのだろうと、思いました。

僕の目が節穴だったのですね。

人が生まれ変わるというのは、全くの別人になってしまうわけではありません。

生まれ変わるとは、自分自身が濃縮還元されるということです。

そして、余分な一番外側の皮がペロンとはがれるのです。

今までの経験やポリシーが崩れ去ってしまうことは、ありません。

全てが基礎の上に積み上がっています。

より濃密で風味豊かな人間が誕生する、ということです。

人としての持ち味が濃密になると、今まで分からなかったことに目を向けられるようになります。

密度が薄いうちは、味がよく分からないのです。

密度が濃くなると、実は、これはこんな風味を持っていたのかと、気がつくことができるようになります。

それは、自分自身についてもそうですし、人間関係についても言えることです。

あの人、実はこんな魅力があったのかという、大発見につながるのです。

大発見は、人をドキドキさせます。

コロンブスが新大陸を発見したときのドキドキと、全く一緒です。

生まれ変わると、毎日がドキドキの連続です。

電話をかけてきてくれた女性と、今度はロマンチックにデートしてドキドキするのも、とってもステキですね。

by You