場合分けをやめると、人間の魅力が加速されます。

親愛なるあなたへ

社会で生きていると、様々な場面でTPOを区別しなくてはいけない場合があります。

組織の中で生き延びていくためには、言動や、時には自分の気持ちまでごまかさなければならない時もあります。

そういった生活をしばらく続けていると、この場合はこういう言動を取ればいい、こういう処理をすればいいという思考回路に入ります。

パターン化させるのです。

パターンを持つというのは、大切なことです。

それは、様々な事象を分析する力をつけているということです。

しかし、パターン化に凝り固まってしまってはいけません。

「あの人は誰々タイプだよね」と言っている人は、すでにパターン化人間になってしまっています。

同じ人は、一人もいないのです。

人間科学や心理学で言えば、人にもある程度の行動パターンがあります。

でも、科学で完全に解明できるほど人間は単純に作られていませんから、その幻想に囚われてはいけないのです。

僕が前にいた会社でこんな会話が耳に入りました。

「○○君のこと、どう思う?」「すごい仕事ができてカッコイイなぁと思います。」「じゃあ、男としてどう思う?」「・・・」

聞かれた後輩は、答えに詰まってしまっていました。

聞いていたこの先輩は、既にパターン化人間になってしまっています。

この人はサラリーマンとしてはこういう人、男としてはこういう人、と区別してしまっています。

後輩は、別にサラリーマンとしてどう思うかなんて考えずに、一人に先輩社員として「仕事ができてカッコイイ」と言っているのです。

パターン化人間は、相手を認めようとしません。

この人はこんないいところがある、でも、結局ダメなところもあるんだよね、というところに落ち着きます。

ここはダメだけど、実はこの人こんな魅力的な部分がある、という評価パターンは絶対にしないのです。

こんな魅力的な部分もあるんだよ、という人は、どんな場面でもパターン化させずに、相手を一人の人間として見ます。

「個」を重視している、ということです。

人間としてこんな魅力がある、だからそれが仕事のここの部分で生きてきている、と評価できる人が、本当に個性を大切にできる人なのです。

相手に一人の人間としての魅力を発見できる人は、自分自身の魅力を発見できる人です。

パターン化人間をやめて、魅力的な人間になりましょう。

仕事ができるから、モテモテだから、魅力的な人間なのではありません。

自分を磨くことで仕事ができるようになるし、恋愛も成功するのです。

by You