親愛なるあなたへ
人間は、進化するために弱く作られています。
そして、弱さは戦わない言い訳や前進しない言い訳に使ってはいけません。
これが、これまでに僕が見つけ出した真理です。
では、「人間としての強さ」とはいったい何でしょう。
生まれ持ったものや育った環境が全員違うわけですから、筋肉質であったり頭脳明晰であることは、人類全体に共通する強さではありません。
物質的なものや、目に見える世界ではないということです。
人間としての強さとは、自らの思考をコントロールできる強さです。
どんな環境にいても、自分の思考・意志・精神を自分で思い通りに制御できるのが、人としての本当の強さになります。
これは、簡単なようでいて、難しい。
普段は、自分が精神をコントロールしていることに気づかないからです。
「気づいているつもり」の人がたくさんいます。
「私は大丈夫」と思っている人ほど、自分とよく向き合ってみることです。
人間としての強さに気づける人は、人生の底辺を見てきている人です。
精神状態がこれ以下はない、という世界を体験してきているから、次に落ちてもヨイショと立て直せるのです。
底まで落ちたことがなくて、自分の精神を制御し切っているつもりになっている人は、本当のどん底に叩き落とされると、復活できなくなります。
一度、奈落の底を経験してみることです。
これは、若ければ若いほうが、いい。
学生だから悩みが軽い、ということはありません。
幼稚園児でも小学生でも、どん底は体験します。
もし、10代、20代で「死にたい、消えてしまいたい」という体験をしている最中の人は、どん底の景色をよく見ておくことです。
誰もが見られる景色ではありません。
そして、その景色があなたに「人としての強さ」が何かを教えてくれます。
僕は、今、一生刑務所に入れと言われても平気です。
何もないと厳しいから、紙と鉛筆がほしい。
できれば、文字が早く書けるようにWord機能が入ったパソコンもあったらいいな。
長い長いトンネルを抜けると、あなたの目の前には、まったく新しい世界が広がっています。
by You