汽笛が、僕を新たな旅路へ導いてくれます。

親愛なるあなたへ

ベランダで洗濯物を干していたら、遠くから「ボォ〜」という独特の重低音が聞こえてきました。

すぐに、出航する船の汽笛だと分かりました。

海までは結構な距離がありますが、ここまで聞こえたことにビックリしました。

夜は遠くの音がよく聞こえるのです。

真っ暗な何もない大海原に今から出発することを想像すると、冒険心をかきたてられます。

とても壮大な気持ちになりました。

海には道標がありません。

その昔は、星の位置を頼りに旅を続けていました。

今はGPS機能があるので迷うことがありませんが、全く何も頼るものがない世界へ乗り出すのは、勇気がいります。

「母なる海」と称されます。

自然への畏敬の念を、感じます。

その海を旅するというのは、未知の世界へ乗り出すということです。

今日の進んだ科学においても、深海生物を始めとする海の全貌については明らかになっていません。

僕は、海を感じると自分の内面深くに吸い込まれていきます。

自然と一体化しようとするのです。

すると、自然のエネルギーに気づくことができます。

自然のエネルギーは、僕に新たな世界への扉を示してくれます。

僕は、いつもその扉を開けよう、開けようと、必死です。

与えられた扉は、開けてみることです。

遠慮はいりません。

扉が重くても、あきらめないことです。

「扉を開けること」それこそがあなたの道標になるのです。

by You