親愛なるあなたへ
引っ越しをして新天地で生活を始めるというのは不安なものです。
それぞれの土地には独特の地域性があるからです。
地域のカンジや雰囲気が合わないときは、毎日の生活が苦しく感じます。
そういうときは、その地域の良いところだけを見るのです。
人は、生まれたときから10年、20年と根を下ろしてきた地元から離れるとき、新しい土地への先入観が必ず発生します。
先入観を持つと、その地域でたまたま予想していたような経験をすると、「やっぱりな」となってしまいます。
自分にとって良いことなら構いませんが、往々にして悪いことが多いのです。
引っ越しは、長年育った地元の既成概念の壁を崩すチャンスなのです。
この地域ではこんな風習があるのか、こんな考え方・人間性があるのかということを学ぶのが、文化を学ぶということです。
僕は大阪に引っ越してきて丸3年が経ちました。
大阪の文化は、濃いです。
なよっとした状態では、押しつぶされてしまう人がいることも、よく分かります。
でも、僕はこの文化を、自分の活性化エネルギーに変えています。
関東圏で生まれ育ったので、地元の文化にさらにエネルギッシュな文化がプラスされて、より味わい深い色に仕上がっています。
新天地に長くいても、そのカラーに染まってしまうことはありません。
必ず、足し算になるのです。
どんな地域にも、良さは必ずあります。
魅力的な地域性は、自ら発見していくものです。
発見によって文化が磨かれ、磨かれた文化を学ぶことで、自分が成長していくのです。
by You