親愛なるあなたへ
登山家の人の精神力というのはものすごい。
雪山や最高峰への登頂というのは、生死のはざまでの挑戦になります。
気が遠くなるような山頂に向かって、壮絶な環境下を進んでいきます。
あの心の強さはどこからくるのでしょう。
山を歩くときのポイントは、前傾姿勢になることです。
「く」の字に折れ曲がってしまってはダメです。
下半身が上半身を完全に支えた状態で、前傾姿勢になるのです。
前傾姿勢になると、山の斜面しか見えなくなります。
山頂を見ることはできません。
山頂を見たくて上を見上げてしまうと、斜面に対して垂直に立つようになるので、重力で後ろへ落ちる感覚になります。
これが、疲労を生むのです。
目の前の地面を見ることです。
目の前を見て歩けば、必ず、進んでいきます。
登山家の人の磨き抜かれた精神力は、どんなことがあっても、目の前の地面から決して目を離さない強さなのです。
by You