続けられる人は、出だしが軽い。

親愛なるあなたへ

続く人には、必ず共通している点があります。

はじめから、絶対に無理をしないのです。

続けられる人には、「スタートダッシュ」というイメージがありません。

続かなくなる人は、グォンとエンジンを入れたら、2速、3速とガッガッと行こうとするから、失敗するのです。

僕は筋肉トレーニングを10年続けています。

腕立てと腹筋と背筋を、毎日50回ずつです。

でも、ヒョロヒョロの体で筋肉と全く縁のなかった僕が、いきなりそんなものを10年続けることはできません。

はじめは、ほんのちょっとしたところからでいいのです。

「腕立て伏せ5回からやろう」というのが、僕の出だしでした。

腕立て5回は、いくらヒョロヒョロだった僕でも、楽勝です。

でも、ここで注意が必要なのです。

楽勝だから、明日からは10回、3日後からは20回とやっていくと、続かなくなります。

どんなに楽勝でも、5回のペースを守るのです。

そのかわり、何があっても、毎日続けます。

どんなに疲れていようが、どんなに眠たかろうが、お酒をベロベロになるまで飲もうが、やるのです。

すると、持続力がつきます。

腕立て5回では筋肉への負荷はそれほどでもありませんが、持続力が基盤になることで、さらに10回、20回と負荷を増やしていったときにも、続けることができるようになるのです。

能力を開花させるときに大切なのは、能力自体を伸ばそうとするのではなく、土台になる持続力を確立させることです。

僕はこの記事を、とりあえず10年書き続けようと思っています。

本当は、一生死ぬまで書き続けたい。

でも、それだとハードルが高いから、とりあえず10年。

続けたことがない人には、10年はとんでもなく長い時間に見えます。

でも、「とりあえず10年」と言っている僕も、はじめは「まずは5回」から始めたのです。

小さなスパンをこなすことで、大きなスパンでもこなせるようになるのです。

by You