集中には、タイミングがある。

親愛なるあなたへ

集中するには、タイミングがあります。

人間は、ずっと集中し続けることはできないのです。

普段は肩の力を抜いておいて、本番のときにボルテージがマックスになるように調整するのです。

これを、ピークパフォーマンスといいます。

受験当日の朝、家を出るとき「さあ、行くか!」という気合の入れ方が、僕は嫌いでした。

なんとなく気を抜いておいて、会場に着いたあたりから徐々にテンションを上げるやり方が良いな、と思っていました。

でも、周りから見るとやる気がないように見えるので、怒られてしまいます。

本当は、あくびをしながら暗記モノを絵を見るように眺めているくらいがちょうどいいのです。

プロの世界では、ピークパフォーマンスほど重要なものはありません。

スポーツでもトッププレーヤーは、試合開始前は音楽を聞いたり本を読んだりしています。

それはやる気がないのではなくて、リラックスしているのです。

日本では真面目さと猛烈に働く国民性から、「よし!やるぞ!」というハチマキ精神がまかり通ってきました。

日本人が本番に弱い理由がここにあります。

海外の一流の人々は、みんなピークパフォーマンスを熟知しているから、本番で最高の力を発揮できるのです。

集中とリラックスのバランスを取ることが、能力を引き出す最大のカギです。

古いハチマキ精神から、抜け出そう。

by You