親愛なるあなたへ
僕は手相に興味があるので、見てください、とよく頼まれます。
見てください、というときに、実は二種類の人がいるのです。
成功できますか、結婚できますか、という具体的な尋ね方は、いい。
でも、中には「どこか悪いところはありませんか」と聞く人がいるのです。
「悪いところは何でもいいので言ってください」と言うのです。
僕はまだまだ未熟で勉強中なので、まずは相手のいいところを見つけるようにしています。
占いは、相手が幸せにならなければ意味がないからです。
どんなに嫌いな人であっても、手相を見てと言われれば、必ずいいところしか言いません。
もっとレベルアップしてくれば、相手のためを思って悪いところを指摘しながらアドバイスもできるようになります。
でも、基本は相手にハッピーになっていただけるように、いいところを伝えていくのです。
こんな魅力がありますよ、と伝えても、それでもなお「いや、悪いところがあったら言ってほしいんです」と言われると、困ってしまいます。
この人は幸せになりたくないのかな、と思ってしまいます。
悪いところを直すのが先、という日本人独特の感覚です。
本人は、悪いところを直したい、リスクを回避したい、それによって運命を変えたいと思っているのかもしれませんが、その尋ね方はもったいないのです。
そういう尋ね方をする人は、下がり運気の人ばかりでした。
占いでは、上げ運になる尋ね方をすることです。
そうすれば、一流の占い師さんは、厳しい言葉の中にもあなたが幸せになれるアドバイスを的確に示してくださいます。
by You