親愛なるあなたへ
僕には、みんなの注目を集めたいという欲があります。
小学校でマーチングバンドのドラムメジャーをやったり、中学校で英語のスピーチコンテストに出場したりと、生まれながらに持った欲に忠実に生きてきました。
でも、僕はパニック障害とうつ病を経験してから視線恐怖というトラウマができました。
外出すると他人の視線が気になるのです。
でも、みんなの注目を浴びたいのです。
この一見正反対に見える感情を同時に持つ感覚は、面白いです。
人は、トラウマを持つと今まで自分が持っていた全てのものを投げ出したくなります。
トラウマを悪魔扱いしてしまうのです。
でも、トラウマというのは世間が思っているよりはるかにアマちゃんです。
「自分はこうなんですが」とハッキリ意見を言うと、トラウマ君は「そうでしたか、すみませんでした」とスゴスゴと引き下がっていくのです。
トラウマ君に、勝負を挑もう。
by You